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第16回 快食板の発売中止物語

このブログに何度か登場している「コロナ止めスタンド」は発売を視野に入れながら開発を進めていたが、やめることにした。

何故かというと、大阪のプラスチック会社が非常によく似た商品を既に作っていたからである。


たまたま知り合いが見つけて現物を送ってくれたのだが、手に取ってみるとよくできてるなと思った。世界初だと思っていたが、同じようなことを考える人がいるものだ。


コミーは競争をしない会社である。

競争に費やすエネルギーを創造に費やし、コミーが持っている土壌に合った種を蒔き、じっくりと育てていくのである。

以下は私のメールマガジンからの引用である。



"昨年(2020年5月5日)に「コロナ止めスタンド型ト―メイ板」を作り始めました。(詳しくはこちら「コロナ止めスタンド」の話続・コロナ止めスタンドの話

1年後の今年5月5日に「蛇腹型開閉5秒超軽量ト―メイ板」が完成。これを「快食板」と名付け、売ってみようと考えました。

快食板(かいしょくばん)

今までコミーは「B to B」の業務用商品がほとんどで、小売業を通しての商品の販売体験はほとんどありませんでした。何万個単位が当たり前の業界です。


そこで個人向け商品に詳しい顧問に製造単位1万個をどう安く、どこで作ってもらうか生産工場の選び方等のアドバイスをもらうと、これは面白そうだやってみようと思いました。

その前に、まずは2~300人に使ってもらい、試作品の感想を聞いてみようと手渡しや郵送を始めました。


私も「快食板」を持ち歩き、外食の時などに使ってみました。帰り道にたまたま協力会社の会長にばったり出会ったので5分くらい話し「これ使ってみてよ」と渡しました。


その数日後、その会社の社員が「快食板」と似たものがあると持ってきてくれました。大阪のプラスチック加工業の会社の人が作ったものでよくできています。


まさか同じようなことを考え、もう発売を始めている商品があるとは思いませんでした。私はすぐ発売を中止することを決断し、開発関係者全員に連絡しました。

コミーの「快食板」はB5の下敷き板8枚と透明テープがあれば、だれでも楽しく作れます。作り方はどなたにでも教えます。作ってみたい方はご連絡ください。

コミーの商品開発は「面白そうならすぐ作ってみる」です。「快食板」の発売は中止しましたが「蛇腹式の面白さ」を発見しました。


コミーの得意分野である「特殊ミラー」「回転」「箸技」「ゲームの開発」に蛇腹構造を使ってゆっくり新たな商品開発をしたいと思います。世界初の面白いものが出来るかもしれません。社員が次第に新商品開発に興味を持ち元気な会社になりました。"


試用していただいた方からたくさんメッセージを頂き、快食板というネーミングも好評だった。


もし、あと半年早く発売していれば大儲けしていたかもしれないが…やはりコミーは"出会いの喜び""創造の喜び""信頼の喜び"を大事にして商品開発をしていこうと改めて思った。

次回(第17回)更新は2021年7月7日(水)を予定しています。


コミーをもっと知るにはHPをご覧ください。

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