「社員の基礎力」とは「どの組織でも役立つ人間力」と考えている。
コミーには「個人として良き人生を送る。会社として成長を続ける。」という考え
方が根底にある。社員一人ひとりがPLAN(計画)→ DO(行動)→ SEE(他人の評
価と自分の反省)の繰り返しを深め、「相手の役に立つ」ことを常に考えることが必要。
会社と社員の関係において、双方が常に相手の役に立つことを考えていれば、共に
成長発展し、基礎力を高めることができると考えている。
毎日15分、コミー従業員全員で「現場のドラッカー」(國貞克則著・角川新書)などの本を読みながら、目的や価値観を共有するための時間を取っている。
以下、Komy Short Story Vol.3「基礎力勉強会物語」より一部引用する。
2020 年8 月のお盆休み中にコミーに國貞克則さんが来社された。
~中略~
今回は『究極のドラッカー』と『現場のドラッカー』という自著を紹介してくれた。
そこに紹介されていたドラッカーの言葉「事業の目的として有効な定義はただ一つである。それは、顧客を創造することである」に感動した。
なぜなら、コミーではちょうど「社会の問題解決型商品」(気くばりミラー)と「社会の価値創造型商品」(箸ゲーム)の二つに分けてこれからの商品開発を考えているところだったからだ。
すぐに会社として決めたのは、この本を教科書として毎日全員で15 分程度、読み進めていくことだった。それによって全員が目的や価値観を共有できればより大きな成果を出せるに違いない。
一人の担当者が音読し、それをテレビ会議システムで各部署のパソコンにつなぎ、全員が同時に聞いて目で追う。
それを約1 ヶ月半続け、全員が感想や印象に残ったことの抜粋をした。
勉強会を開始した目的の「目的・価値観の共有」はどの程度できただろうか。
著者の國貞さんに御礼と状況の報告をしたところ「これからは実践ですね」と応援のメッセージをいただいた。
これからそれぞれの部署・役割で「顧客の創造」につながる実践を続け、成果につなげられたらと思う。
國貞さんから「ドラッカーの本は経営者だけが読んでいても仕方がない。現場の人間も読まないと役に立たない。」と教わった。だからタイトルも「現場のドラッカー」だ。
基礎力の時間をきっかけに全従業員がドラッカーから学び、自分の強みを活かしてくれたらと思う。
現在は、ドラッカーに限らず、渋沢栄一、稲盛和夫などの本を読んでおり、本から学ぶ習慣がついた。
次回(第23回)更新は2021年9月29日(水)を予定しています。
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