“年を重ねただけで人は老いない理想を失うときに初めて老いが来る”
“人生夢があるのでない夢が人生をつくるのだ”
“念ずれば花開く”
ところで
「なぜ、夢を描かないの?」 “真因をつぶせ。なぜ5回”
「なぜ?」 「うーん。昔は考えたが…」
「なぜ、今考えないの?」
「うーん。つい忙しくて…」
「なぜ、忙しいの?」
「うーん…」
「なぜ?」
…………
…………
“求めよさらば与えられん叩けよさらば開かれん”
なぜ、なぜ続けて、はや3月 「夢が生まれた!!生まれたぞ!!」
なぜと夢、夢となぜ
「夢が生まれた。育てるぞ!!育てるぞ!!」
いつか個性が、花開く、花開く
こうして生まれた「夢となぜ」
この作者コミエルとスガマンは、仕事仲間で仕事が終わるといつも飲む。 いや、飲みたいから仕事をしているので飲み仲間である。
これがもう20年以上続いている。
「安酒とはいえ、このムダなお金と時間は相当なものである」 とも考えられるし、「いや、この時間が最重要だった」とも言える。いずれにしても一度限りの20年であった。当たり前か。
理屈好きのコミエルは「過去と現在を正確にとらえるには、『なぜ?』を何度も発することしかない。その基本は『なぜ生まれたのか?なぜここまで生きてこられたのだろうか?』と『なぜ?』『なぜ?』と何度も問い続けることである。生まれて育つのは、単に人だけでなく会社でも商品でも猫でもよい。そして結論が出たら自然と夢が生まれるはず」と考えてしまうようになった。
一方スガマンは音楽やリズムも好きで広告コピーも得意である。でも夢を描くことをなぜか忘れていた。
この詩は2人で飲むたびにつくり直した。 約3ヵ月かかりやっと「駒込看板」に出したら、過去20数年間の看板の中で一番反応があった。
ちなみに一番最初の反応は20数年前、当時の看板を見たスガマンが看板を書いたコミエルを訪ねた時であった。
お互い馬齢を重ねてしまったが、この詩を20年前につくっていたら2人の人生はもっと変わったものになったかもしれない。
しかし、お互い残された時間が少なくなっていることに気付きはじめ「青春」という言葉がいとおしくなってつくってみたということもある。
いや、つくったというより、心に残っていた名言を貼り合わせただけだったが…。
(注) 最初の2行は“青春とは、心の若さである”(サムエル・ウルマン著角川文庫)より引用 “人生に夢が…”は「お地蔵様の本」(殿村進吾著)より引用 “念ずれば…”は確か自社ビールをたくさん飲ませることに成功した人の本の題名より引用 “真因をつぶせ。なぜ5回”は「現場改善入門」(柿内幸夫著)より引用“求めよさらば…”は聖書より引用
残りだけがコミエルとスガマンの合作ですが、3ヵ月かかりました。(記 2000.01)
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