最近、「ぶんぶんゴマ」にはまっている。
ぶんぶんゴマとは、厚紙などに二つ穴を開け、ひもを通して回転させる遊び道具だ。
なぜこんな単純な遊び道具にはまっているのか。
それはぶんぶんゴマがものづくり屋の好奇心を刺激するからだ。
もっと速く回すには?
遅く回すには?
いろんな音を出すには?
厚紙の素材や形を変えたら?
糸の太さや長さを変えたら?
条件を変えて試作し、思い通りのものを作っていくのが楽しいのだ。
ぶんぶんゴマにはまったきっかけは、名古屋の特別支援学校の教師・市原千明さんの ワークショップに参加したことだった。 市原さんは「おもちゃ熱中人」としても有名な人。 その日はぶんぶんゴマのほかにも、身近なものを使っていろんなおもちゃを手作りした。
市原さんが教えてくれるおもちゃは単純だがワクワクするものばかりだ。 「不思議だな。なぜだろう?」と思い、 気づかないうちに科学の面白さを体験している。 今は魅力的なデジタルおもちゃがたくさんあるが、 子どもたちにもぜひ一度、 市原さんの手作りおもちゃを体験してみてほしい。 市原教室が日本中に広まれば、 「なぜ」を考えられる子どもがもっと増えると思う。
市原さんのおもちゃは、大人にとっても魅力的。 大人になって、手作りおもちゃに熱中している方はきっと私たちの「同士」。 一緒にもっと面白いぶんぶんゴマを考えませんか。 興味のある方は気軽にご連絡ください。(記 2015.09)
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