国際箸学会でエッセイを募集中である。
テーマは「私と箸」。
一昨年も同じテーマで募集したところ、
素朴だが味わいのある作品がたくさん集まった。
大賞となったのは「あの頃、みんなが伝えたこと」という作品。
「食事のたびに周りの誰かが小さな決まりを教えてくれた。
箸づかいや食事の作法は、
同じ卓を囲む大人から子どもへ口伝で伝わる教養だった。
子どもの頃は反抗心半分で聞き流していたけれど、
行儀が悪いことを恥とする心持ちは美しい、と今は思う」(大賞受賞作より抜粋)
大人数でのにぎやかな食卓の様子が伝わってくる
心温まるエッセイだった。
日本人にとって箸ほど身近な道具はないと思う。
振り返ってみれば、箸に関する体験や思い出が
一つくらいは思い浮かぶのではないだろうか。
うまくなくてもいいから、ぜひそれを文字にしてほしい。
文字にして残すことは、人生をより深く味わうことに通じる。
今年も年齢・性別・国籍を問わず
たくさんの人に寄稿していただけたらと思う。(記 2016.09)
国際箸学会主催第2回エッセイの募集は終了しました。
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